北海道に梅雨がない理由は?蝦夷梅雨、リラ冷えとは?
長く雨が降り続く梅雨…湿気も多く天気も悪いので
予定を立てるのもなかなか大変な時期ですよね。
よく北海道には梅雨がないと聞きますが、実際のところどうなのでしょうか?
北海道の梅雨に関して色々と調べてみました。
北海道に梅雨はあるの?
梅雨とは、春から夏の時期にかけて起こる、
暖かくて湿った暖気と冷たくて乾いた寒気がぶつかりあって停滞する
「梅雨前線」という前線が原因になって起こる長雨の現象のことです。
本州に東西数千kmにわたってかかるこの前線は、
少しずつ北上していきますが、北海道まで到達する頃には、
勢力も衰え、スピードも速まっているため
長雨をもたらすようなものではなくなっています。
そのため、北海道には梅雨がないと言われています。
しかし、年によっては2週間ほど雨や悪天候が続く時期もあり、
これは「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と呼ばれています。
・蝦夷梅雨の特徴は?名前の由来は?
蝦夷梅雨とは、本州の梅雨と同時期に
雨や天気のぐずつく肌寒い日が2週間程度続くことをいいます。
蝦夷というのは北海道の旧名、蝦夷地より来ていると思われます。
蝦夷梅雨は、本州のような梅雨前線ではなく、
オホーツク海付近で発生する高気圧によって、
冷たくて湿った風が吹き込むことによって起こります。
よって、気象庁には「梅雨」として定義はされていません。
また、肌寒い天気が続くこのことを別名
「リラ冷え」とも呼ばれています。
リラとはライラックのことです。
つまり「花冷え」ということですね。
ただ、北海道の6月の降水量を見ても
梅雨時期の本州の降水量の半分以下ですので、
それほどのひどい雨ではないようです。
北海道には台風もこないって本当なのか?
北海道には梅雨がない、と同様にいわれているのが
北海道には台風がこない、ということです。
台風については、絶対来ないというわけではありませんが、
たとえば本州では台風だったものが移動とともに勢力を弱めて、
北海道に上陸する前には温帯低気圧に変わっている、
といった具合のことが多いので台風が上陸することは少ないようです。
そのため温帯低気圧によって雨が降ったり
強い風が吹いたりはしますが、
台風ほどの被害になることは滅多にありません。
その他北海道にまつわる噂について
北海道にはゴキブリが居ないと聞いたことはありませんか?
確かに一般的にはほとんど見られないようです。
北海道在住の方に聞いてみても、見たことがない方が多いようです。
しかし本州からの荷物などにまぎれて渡ってきているため、
暖房設備の集中しているところなどにはいることはいるようですね。
梅雨や生物の繁殖などまだ知らない部分がありますので、
北海道について色々調べてみると楽しめそうですね。